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5月, 2025の投稿を表示しています

GARCIA : A SIGNPOST TO NEW SPACE 抜粋

片岡義男の人生指南の自己啓発書みたいなタイトル、ちょっとねえ ジェリー・ガルシア享年53歳だったことに驚く。自分が小僧過ぎるんだが、、 --- GARCIA : A SIGNPOST TO NEW SPACE Jerry Garcia , Charles Reich & Jann Wenner  P140 ライク あなたはなぜそんなふうにオプティミスティックでいられるのだろう。 ガルシア 音楽のなかには、オプティミズムがはじめからそなわっている。 オプティミズムは、言いかえれば「スペース」だ。音楽には無限のスペースがある。この人生を何百万回とくりかえしたって、音楽のスペースをきわめつくすことはできない。音楽は無限のシリンダーなのだ。果てがない。スペースそのものなのだ。音楽のフォームには、そのフォームの一部分として、無限のスペースを持っている。だから、音楽の持っているモーメンタムは、じつはこの無限のスペースのなかにあるんだ。 P143 ライク うまくいくときには、あなたたちの力だけではなく、その場のぜんたいが関係してくるのだね。 ガルシア ぜんたいだ。コンサートの不幸は、ステージだ。観客はダンスフロアにみんなすわりこむか、椅子の席があるときには立ちあがっていなくてはならない。なにか新しいものはなかなか生まれてはこない。 柔軟性がなさすぎるからだ。 こういう、いわば箱のようなもののなかで、これまでぼくたちは活動してきた。生きのびていくためのメカニズムとしてそういったものをぼくたちは利用してきたけれど、枠をとっぱずしてなにかができそうなときには、そうしてきた。だけど、基本的には、なにも新しいものは生まれてはこない構造になっているし、観客のほうも、はめられた枠をはずせないことになっている。なぜかというと、アナーキーやカオスは、誰もがおそれるものだからだ。すくなくとも、とても多くの人たちが、アナーキーやカオスをおそれているアナーキーやカオスのただなかに入りこんでくる人たちは別として。 ライク なぜあなたは、そういうものが怖くないのだろうか。 ガルシア 場数を踏んでいるから、アナーキーやカオスがとても好きだ、という状態にまでぼくは達している。 アナーキーやカオスのなかで、新しいことがおこってくるのだ。なぜ人がアナーキーやカオスを怖れるのか、その理由がぼくにはいま...

無痛文明論/森岡正博 抜粋

そういえば「転轍」というタイトルは、「無痛文明論/森岡正博」きっかけで頭に残っていた言葉です。肝心な 「転轍」が出てくるところは、メモしてませんが、、気恥ずかしいほどにアツかったり、ちょっと抽象的だったりもしますが、核心を突かれている感があります。以下抜粋。 ーーー 第三章 無痛奔流 大人たちからの言葉の裏に隠されたメッセージは、こういうものだ。 「もうこれ以上、私の目隠しをあばかないでおくれ。私たちも自分の人生を生きることをあきらめたのだから、おまえも自分の人生を生きるのをあきらめてくれ。私たちも、人生の意味や、言っていることとしていることの矛盾について目隠しして、会社や家庭や社会に適応して生きることを選択したのだから、おまえもそうやって生きていってほしい。私たちは、おまえが、長いものに巻かれて、楽で安定した人生を送ることを望んでいるんだよ。それが人生だよと私たちもあきらめようとしているのだから、私たちのこのような自己納得を壊さないでくれ。 そしておまえも、はやく社会に適応して、私たちと同じような、欺瞞とあきらめに満ちた、そして楽で安定した、後ろめたい背徳をむさぼることだけが生きがいの、ダブルスタンダードの人生へと進んでいってほしい」。 P192 第四章 暗闇のなかでの自己解体  しかし、そのような他者と、私はどうすれば出会うことができるのだろうか。 そのためには、まず自分が、いまここから悔いのない人生を生き切るのだという覚悟をすることが必要だ。 そして、いまここから実際にそのように生きはじめ、自分を問いなおし、自分がほんとうはどういうふうに生きたかったのかという少年時代・青年時代の思いをふたたびよみがえらせ、自分の「中心軸」を再発見し、いまからでも遅くはないからその生をもう一度生きはじめてみようと決意することだ。 そのような生を一歩踏み出して、あなたの生き方の全体をもって、世界にメッセージを発信してゆくのだ。「自分自身の悔いのない人生をふたたび生きはじめた人間が、ここにいる。私は、自分を掘り下げ、自分自身と戦い、自分に与えられた生の可能性をいまここから開花させようと立ち上がったのだ。 無痛化する社会に流されて死につつ生きるのはもうやめようと、決意したのだ」。そういうメッセージを、あなたの生き方それ自体を通して、発信する。 あなたの全身を使って、あなたの動作のひと...