スキップしてメイン コンテンツに移動

音割れ相馬盆唄が聴きたくて

夏休みも、もう終わり。

8月最終の土日、例年は近所の団地で盆踊りのはずなんだけど、今年で3年連続の中止。今後、再開できる日が来るのか、、何気に毎年楽しみにしていたイベントなので残念。


 東京郊外の今の住まいは、長男の出産を控えて家探しをしていた時に、下の階に住んでいた友人が上の階空いているよ、って呼んでくれたのが、きっかけだった。その後、友人も引っ越してしまい、特に知古があったり、利便性に長けていたわけでもないけれど、もうかれこれ20数年くらい住んでいる。畑や雑木林が近所に多くて、夕方になると虫の声が聴こえてくる環境が、自分の子供時代の実家近くの環境とダブって、居心地よく感じたのはあるかも。年を追うにつれて、宅地造成が進んで、雑木林はすっかりなくなってしまい、よくて畑にほとんどは宅地になってしまった。それでも変わらず住み続けているのは、もう単純にものぐさ且つ未計画であることと、あと大家さんに借りている畑で、夏野菜を作れるのは、効いているかも。


 まあ、どこにどれだけ長く住んだり、所属していても、いつもココロは、People Are Strange(©︎The Doors)で、Forever Alian(©︎Spectrum)だったりするけれど、、近所の団地で盆踊りは「あ、ここでこうやってのんびりして、楽しんでもいいんだ」って思わせてくれる何かがあった。それは何だろうと、思いかえしてみる、、、


 出店の半ば?は、近隣のみなさん、持ち回りで対応されているらしく、ある意味シロウト的で、焼きそばもおでんも、早々に並ばないと、すぐに売り切れてしまったり、生ビールの注ぎ方も不慣れだったりするけれど、おばちゃんたちもフレンドリーで、朗らかな気分に。


 小さなやぐらで、大太鼓、小太鼓、金太鼓を交代で叩くのは、地元の太鼓同好会のみなさん。金太鼓を中心にやっているおじさんは、もうずっと見なれた人で、昔はほとんど独り+αで回していた気がするけど、年々メンバーも増えて各々の太鼓叩くメンバーが交代すると、微妙なタイミングや音色がみなさん違っておもしろい。あとあれ叩くの楽しいだろうなあと。


 櫓を囲んで、盆踊りを踊るみなさんの中には、たぶん踊りの同好会のみなさんが、散らばって混ざっていて、「あ、今のおばあさん、着物きれいで、踊りもかっこよかった。」とか、焼き鳥つまんで生ビール飲みながら、ぼんやり眺めているのが楽しい。


 あとは、小中学校くらいの子供たちは、小遣いもって何か買ってみたり、そこらを走り回っていたり、女の子は浴衣着て、ちょっとおめかししていたり、楽しい宵でいいね、と。


 たぶん運営に関わるみなさんと、参加しているみんなの気持ちが、いい感じで響きあっている場ってことなんだと思う。


 ある年の盆踊り、スピーカーの真下に立って、何か食べながら、櫓周りの踊りをみているたぶんインド・東南アジア系のおじさんの佇まい。まったく異郷の音楽を聴きながら、遠い故郷の郷愁を感じつつ、ほのかに楽しんでいるのかもしれない。と、勝手に Loving The Alian(©︎David Bowie)大きなお世話ですね。


 PA(音響機器)は、17:00になったので帰りましょうみたいなアナウンスしか普段はしていないラッパ型のスピーカーから、〇〇ちゃんのお父さんが、DJ(放送)しているみたいな感じなので、ちょっと音割れぎみ。盆踊りの歌って、まとも聴いたことなかったけど、こうやって毎年聴いていると、わからないなりの郷愁があるし、いや炭坑節ってかっこいいなとか、少年八木節いいね、みたいな感じになってくる。


 そんなこんなで(©︎カラスのパン屋さん)先日、アニ(長男)から、チチハハふたり宛に、LINEメッセージがあった。紆余曲折ありつつも、今は独り立ちしてやっている。たまに、どこ行ったので、とか土産を持ってきてくれたりして、うれしい。

ーー


音割れ相馬盆唄が聴きたくて自作してる

 〜音声リンク〜

dekita!


ーー

 コロナ前の数年も、彼はもう祭りには来ていなかったと思う。別のところに住んでいたし、ローカルな盆踊りに、青年が親と一緒に行ってもそりゃ面白くはないわな。この前段に書いたような、祭りに関するやりとりがあったわけでもなかったので、寝耳に水で、夏祭り今年もやらないだろうなーという切なさを、全く別の場所で、共有していることがうれしかった。なんかこれグッときちゃったんだけどと、ツレに言うと同感だと。


 それは、みんなで一緒に楽しい時間を過ごしたってことでもあり、殊更にセンチメンタル入るのは、こっちが歳とってしまっているからかも、と思いつつ。あの夏祭りの空気感を「死ぬほどコンプレッサーかけたw」とかギャグかましながら再現する感性は、なかなかちょっとすごくいいなと思った。ありがとう。


 今年の夏祭りは、これ聴いて家飲みします。うまいことBlogにUPできなかったので、YouTubeにあげました。


音割れ_相馬盆唄


 アンコールで送ってくれた

音割れ_火の国太鼓

 飲み足りず、家に帰ってからよく聴いた盆踊りっぽい名曲。金太鼓入れて、現地でかけても絶対いける!とか。

Go Go Pop / Africa Bambaataa

We got to party all night long!

ヨッ!

コメント

このブログの人気の投稿

デュラレックスのコップ

一緒に暮らし始めて気がついた 2 人で同じのを持っていた デュラレックスのコップ 同じ CD を持っていたのは 片方をハードオフに売ってしまったけど 今となっては取っておけばよかった 割礼と Doors とジョンスペと町蔵あたりだったかな このあいだその数十年使っていた デュラレックスのコップを 1 つ割ってしまった キッチンで洗っていて取り落とした時に フライパンに当たって粉々になってしまった 期せずして好みが同じで 2 つ揃っていた 大事なコップを壊してしまった事に気づき とても悲しくなりました 翌日その事を思い起こしているうちに どちらか一方が先にいなくなることは ありうることなんだということに 思い当たってしまい ああそういう事だってあるんだよなあ ふつうにある事だよなあ カケラもココロの準備なんかできていないけど と思った

夜行虫と月

夜行虫の追憶(Recollection)を購入。 スマホを日に2回失くすような忘失(Bullshit!)な日々の夕べに、日本酒を呑み、今日あったことなんかを話しながら聴く。 あ、これは鎮静効果がある、まったく片付く気配がない仕事のことが沈殿していく。 そして、同時にゆっくりと歩いているようなGrooveが感じられて心地がよい。 「夕べ」がかかる頃には、一点を見つめ言葉少なに黙り、忘れかけていた静かな高揚を感じていた。 最後の静かな曲、タイトルを見る。 「めざめ」なのか、、 もう夜も更けた。 ふと空を見ると、煌々と月が耀いている。 追憶(Recollection) / 夜光虫

2022/8/7(Sun)「Sunday Evening」

2022/8/7 ( Sun )「 Sunday Evening 」 ひかりのうま:新宿区百人町 1-23-17 上野慶/加藤順一/利光雅之 open 13:00 start 13:30 ¥ 2000 + 1D — まだまだ先だと思っていたら、もうあっというま。 来週 7/23 (土)は、加藤結婚 7 周年ライブ@無善寺。 8/7 の告知あまりできていないなーと、今回めずらしく自主企画を思いたったきっかけを書いてみます。 加藤順一さん Solo 、前からサンクラにあげているやつとか、昨年出した CDR とかもいいなあと思っていたけど https://soundcloud.com/user-116736071 去年の加藤結婚6周年ライブで Solo ライブ見て、ああ、もっと見てみたいなあと思ったのが一つ。 彼のセンサーは特有で、音響/思考が Dry / Freaky でかっこいい、、と思いきや、飾り気のない言葉/情熱の本質は、 Hot / Groovy にキャッチする稀有な人。 利光雅之さんは、無善寺で「あっ自分より暗そうな人がいる」(超失礼)と思ったけど、独立独歩で、しっかりと作品を発表されているお方。 http://masayukit.bandcamp.com/album/lights POP な曲も多くて、曲調・歌詞の あこがれ/まいいけど せつなさ/まなんとか のブレンド具合が、自分にはとてもしっくりきます。 「曲作って発表するのは、昔やってたキン消しあつめと同じ」「下が前だと思っている」(うろおぼえ改竄、あしからず、、) など、ココロのバズワードも、印象に残っています。 順一さんは、利光さんのことを、折に触れて激賞しており、昨年末の利光さん Twitter 投稿   # 利光独り忘年会 2021     の演奏にもコメントしていた。 再始動しはじめた利光さんと、もっとフューチャーしたい順一さん Solo 。 あ、この二人のあまり可視化されていないミッシングラインを繋げつつ、便乗できるのは自分かもと。 「なんだよ、結局ドヤりたいだけかよ!」という自分ツッコミと 「オリは誰なんだよう!オリだって、オリだって、、」と毒薬仁太郎な、呻きが半ばしますが、まあうんこうんこ。 ほんとはね 4 − 5月にお二人に相談して、サクッと6月ごろにやるつもりだったのですが、無理なく